株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、一時▲341円安で終値23,500円割れ

2018年10月9日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,469円(▲314円、▲1.3%) 4日続落
  • TOPIX 1,761.1(▲31.5、▲1.8%) 4日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,000.0(▲21.8、▲2.1%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:247、値下がり銘柄数:1,823、変わらず:40
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
  • 年初来高値更新銘柄数:25、年初来安値更新銘柄数:93

東証1部の出来高は15億6,850万株、売買代金は3兆380億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。海外株式市場の軟調な動きを受け、3連休明けの東京市場でも利益確定売りが優勢となりました。

一方で、下値を拾う動きも散見されたため、売買代金は3兆円を上回る活況な商いとなったようです。

そのような中、日経平均株価は終日大幅なマイナス圏で推移しました。前引け直前には一時▲196円安まで下げ幅を縮小しましたが、後場に入って再び下落が加速し、大引け直前には一時▲341円安まで売られる場面が見られています。

終値は4日続落となり、9月18日以来の23,500円割れとなりました。なお、この4日間における下落幅は終値ベースで約▲800円となっています。

また、TOPIXも同じような値動きで4日続落となり、下落率は日経平均株価を大きく上回りました。これは、中小型株を含めて幅広く売りが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は3日続落、売買代金は4日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,348万株、売買代金は758億円となりました。出来高は先週末より小幅に増えましたが、売買代金は減少しています。新興市場でも利益確定売りが優勢となりましたが、模様眺めムードも強く、売買代金は4日連続の1,000億円割れとなっています。

また、総合指数も大幅下落となる3日続落となりました。終値では1,000ポイントをかろうじて維持しましたが、取引時間中には大台割れの場面も見られています。

東京エレクトロンが連日の年初来安値更新、ファーストリテイリングは逆行高

個別銘柄では、半導体関連株が総じて大幅安となり、SUMCO(3436)が一時▲9%安、東京エレクトロン(8035)が一時▲5%超安、アドバンテスト(6857)が一時▲6%超安の急落となり、いずれも年初来安値を更新しました。

また、ハイテク株ではシャープ(6753)も▲5%超安の急落で安値更新となった他、日立製作所(6501)や三菱電機(6503)なども大幅下落となっています。

その他では、ソフトバンクグループ(9984)、信越化学工業(4063)、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、ファナック(6954)、任天堂(7974)など主力大型株が軒並み大きく値を下げました。

さらに、小売株ではニトリホールディングス(9843)が大幅安となって年初来安値を更新したのが目を引きました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が逆行高となり、先週末に急騰したユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も大幅高で連日の年初来高値更新となりました。

新興市場では、時価総額が最大のメルカリ(4385)が連日の大幅安となり、そーせいグループ(4565)も急落して4日続落となりました。

また、直近に新規公開となったフロンティア・マネジメント(7038)とブリッジインターナショナル(7039)はいずれも暴落してストップ安で引けています。

葛西 裕一