2. 申請しないともらえない!シニアの生活に役立つ給付金・制度を紹介
ここからは、シニアの生活に役立つ給付金や年金制度を紹介します。これらの制度を利用するときは、対象者に送付される申請書類を提出したり、自分で手続きをおこなったりする必要があります。
それぞれの給付金や制度には、お伝えする情報以外に条件や金額が詳細に定められています。ご自身が条件に合致するかなどに関しては、関係する窓口に問い合わせることをおすすめします。
2.1 年金生活者支援給付金
年金生活者支援給付金とは、老齢年金、障害年金、遺族年金のいずれかを受給中で、その他の所得との合計額が一定以下の方が受け取れる給付金です。
受け取っている年金の種類によって、受給できる条件が異なります。たとえば、老齢基礎年金を受給中の方が「老齢年金生活者支援給付金」を受け取れる条件は下記のとおりです。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 前年の年金収入とその他の所得の合計が一定以下
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税である方
上記の条件を満たし、国民年金保険料を全期間納めている方は、月額5310円(令和6年度)の給付金が支給されます。実際の給付金額は、生年月日や保険料の納付済期間によって算出されます。
対象者には申請書類が送付されます。必要事項を記入して返送すると手続きは完了です。
2.2 加給年金
厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ある方などが、65歳到達時点(または定額部分支給開始年齢に到達した時点)で、扶養する配偶者や子がいるときに加算されるのが加給年金です。
加給年金を受け取るときには届け出が必要で、条件を満たさなくなり、加算が終了するときにも届け出が必要な場合があります。