シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「丸亀製麺」などを運営するトリドールホールディングス(トリドール)の2018年9月に関する月次動向及び過去実績動向、過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうであったか

トリドールの2018年9月の全業態における既存店売上高は対前年同月比92.6%とマイナス成長となった。2019年3月期においては5月から5か月連続の対前年同月比でマイナス成長となりました。

また、「丸亀製麺」の既存店売上高は同92.2%とこちらもマイナス成長となっています。その内訳として、客数が同92.2%、客単価が同99.1%と、客数及び客単価のいずれもがマイナス成長となっています。

今期の既存店動向の振り返り

ここでは「丸亀製麺」の2019年3月期の既存店売上高の動向を振り返っておきましょう。

  • 2018年4月:103.3%
  • 2018年5月:94.4%
  • 2018年6月:97.9%
  • 2018年7月:96.3%
  • 2018年8月:95.2%
  • 2018年9月:92.2%

このように既存店売上高は5月から連続してマイナス成長となっています。その内訳をみますと、客数が2018年4月から連続して対前年同月比で100%を割っています。

過去1年の株価動向はどうか

最後に、トリドールの過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

一言でいえば、今年の春以降、株価は大きく値を崩しています。2018年10月5日には年初来安値も記録しています。年始には4000円近くあった株価も現在は2000円台前半です。

ここまで見てきたように注目の集まる「丸亀製麺」の既存店売上高動向は芳しくありません。今後、既存店売上高の動向が改善していくのかに注目が集まりそうです。

参考データ

トリドール「月次売上高レポート」

青山 諭志