4. 老後の支出はいくらになるか?生活費で必要な老後資金も変わる
老後の収入の柱である公的年金と貯蓄額をみてきましたが、老後の生活費が赤字になるか、赤字ならどれくらいかで老後の必要金額も変わります。
毎月赤字を補填するとなるとまとまった貯蓄額は用意したいですよね。
そのため、老後の支出を予め把握したり、またその生活費を抑えることを考えることも大切です。
生活費をすぐに減らすことは簡単ではありませんが、特に家賃や車にかかる費用、また電気やスマホなどの費用の見直しを老後がはじまる前におこなうとよいでしょう。
子どもが巣立ったら、生活のダウンサイジングを考えていくと老後の生活費に間に合います。習慣を変えるのも簡単ではないので、早くから少しずつおこなうといいでしょう。
5. まとめにかえて
今回は、70歳代・ひとり世帯の貯蓄額と、公的年金の平均額を確認していきました。70歳代で貯蓄ゼロいう方も一定数おり、また年金のみでの生活が難しい方も少なくないでしょう。
人生100年時代とすれば、70歳からは老後30年間あるという計算になります。そうなると、老後資金を早めのうちから準備しておくことが大切です。
まずは自分自身の公的年金の見込み額を確認することから始めてみましょう。将来の目標額が分かれば、老後対策の手段も見えてきます。
公的年金以外の備えとしては、私的年金や預貯金、資産運用、仕事による収入などがあります。
準備には何でも時間がかかります。この機会に老後対策について考え、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
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総務省「人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐」
菅原 美優