1.1 2025年度の年金額例(国民年金・厚生年金)を確認
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(1人分※1)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※)
※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(対前年度比+1300円)です。
※2男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
厚生年金の支給額「23万2784円」という数字は、夫婦2人分の合計である点に留意が必要です。
この金額は、注釈にもあるとおり、「約40年間会社勤めをし、平均月収45万5000円だった夫の厚生年金・国民年金」と、「同じく40年間、専業主婦や自営業などで過ごした妻の国民年金」を合算したモデルケースをもとにしています。
なお、2024年度(令和6年度)においては、厚生年金の標準額が23万483円、国民年金の満額が6万8000円に設定されており、いずれも3年連続で引き上げられました。
とはいえ、実際には年金の実質的な価値が低下しているともいわれています。
次章では、その背景について詳しく見ていきましょう。