2025年3月21日、総務省は2月の消費者物価指数を発表。生鮮食品を除く総合指数は109.7で前年同月比3.0%上昇となりました。
現在行われている電気代・ガス代の補助は3月使用分をもって終了します。4月からの光熱費に不安を抱く世帯は少なくないでしょう。
値上げが止まらない中ですが、将来訪れる老後生活に向けた準備も進めたいところ。65歳までにいくら貯めたいか決まっていますか?
本記事では、おひとりさま(単身世帯)40歳代・50歳代の貯蓄額の平均と中央値について解説していきます。将来資金を考える上でのひとつのモノサシになればと思います。
1. 40歳代・50歳代のおひとりさま世帯「貯蓄の中央値は100万円未満」
J-FREC 金融経済教育推進機構が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、40歳代から50歳代の単身世帯における貯蓄の中央値が100万円未満であることが明らかになりました。
※金融資産を保有していない世帯も含みます。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
1.1 【40~50歳代】貯蓄額の平均値はいくら?
- 40歳代:883万円
- 50歳代:1087万円
1.2 【40~50歳代】貯蓄額の中央値はいくら?
- 40歳代:85万円
- 50歳代:30万円
平均値では50歳代が最も高いですが、実態を反映した中央値に注目すると30万円となっています。
次章では、実際の状況をより正確に理解するために、「貯蓄額別の世帯割合」についても見ていきましょう。