4. 誕生月に届く「ねんきん定期便」をチェックしてみよう!

本記事では老後に受け取れる年金額がどのくらいになるかをシミュレーションしました。

このように、シミュレーションをして自身の老後の収入額を把握することで、老後に向けて貯金をいくら準備すべきかなどが見えてくるでしょう。

なお、年金制度は人口のバランスや、物価・賃金の変動など、さまざまな数字をもとに定期的に見直しが行われます。

現行のルールや給付水準などは変化していきますので、シミュレーションは定期的に行うと良いでしょう。

あわせて、毎年誕生月(1日生まれの人は前月までに)に、「ねんきん定期便」が郵送されます。

加入状況や保険料納付状況、年金見込受給額など、自身の年金に関する大切な情報が記載されています(年齢により内容や書式が異なる)ので、年に1回チェックしましょう。

5. まとめにかえて~国民年金の受給額も一覧表で確認!~

シミュレーションの結果、年収460万円の方が受け取る厚生年金(国民年金を含む)は月額約15万5500円となりました。

現行の年金制度における試算結果であり、この金額を必ず受け取れるわけではありません。

しかし、リタイア後の収入額をおおまかでも把握できれば、これから老後に向けて貯金がどのくらい必要か、何歳まで働くかなど、対策を考えやすくなるでしょう。

ねんきんネットや厚生労働省の公的年金シミュレーターでは、年金見込額を簡単にシミュレーションできます。ご自身のケースにあてはめて、一度試算してみると良いでしょう。

5.1 ご参考:国民年金の受給額

【国民年金】年金月額階級ごとの受給権者数

【国民年金】年金月額階級ごとの受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 1万円未満:5万8811人
  • 1万円以上~2万円未満:24万5852人
  • 2万円以上~3万円未満:78万8047人
  • 3万円以上~4万円未満:236万5373人
  • 4万円以上~5万円未満:431万5062人
  • 5万円以上~6万円未満:743万2768人
  • 6万円以上~7万円未満:1597万6775人
  • 7万円以上~:227万3098人