ファイナンシャルアドバイザーとしてお金の相談を受ける筆者ですが、将来に向けて資産運用を始める方が多くなっております。

皆さん資産運用を始めるきっかけになっているのが、老後生活に対する不安です。

年金生活が始まった時に十分に生活していけるのか、会社からの給料がなくなった時のことを考えると、今のうちに準備しておこうとする動きが早まっています。

また、物価高による不安を抱えている方もいるでしょう。

2025年2月28日に公表された、総務省「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)2月分(中旬速報値)」によれば、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で2.2%の上昇 です。

生鮮野菜が26.2%(なかでもキャベツ 92.4%など)、生鮮果物 21.4%、また外食 3.5%、飲料 5.9%など食費や外食費だけでも上がっています。このような状況では老後生活も不安でしょう。

年金額は毎年度改定されており、2025年度は1.9%増額となっています。しかしマクロ経済スライドによる調整で、実質的には目減りになっています。

本記事では2025年度の年金額のほか、60歳代・70歳代・80歳代の平均月額について確認していきます。