新年度が始まり、全国の官公庁でも人事異動や退職辞令が交付される季節を迎えました。4月は定年退職を迎えた国家公務員が新たな人生をスタートさせる節目でもあり、その退職金の額に注目が集まります。
中には「国家公務員は2000万円以上の退職金を受け取れる」といったイメージをもつ人もいるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
本記事では、国家公務員の退職金額をみていきながら、公務員の退職金の平均額や、勤続年数ごとの支給例も交えて解説します。
1. 【中高生のなりたい職業TOP10】人気はやはり安定の「公務員」
LINEリサーチの調査によると、中学生と高校生が希望する職業のランキングは以下の通りです。
1.1 中学生・高校生のなりたい職業ランキング1位は?
- 男子中学生の1位:スポーツ選手
- 女子中学生の1位:イラストレーター
- 男子高校生の1位:国家公務員・地方公務員
- 女子高校生の1位:国家公務員・地方公務員
男子高校生と女子高校生の両方で、1位に選ばれた職業は国家公務員・地方公務員です。
さらに、男子中学生の2位、女子中学生の5位にも国家公務員・地方公務員が名前を連ねました。
公務員は、なりたい職業ランキングでは常に上位に位置しています。
調査によると、公務員を目指す理由として、以下のような声があがりました。
- 安定した収入を得たいから(中1男子)
- かっこいいと思ったから(中3男子)
- AIが普及しても、すぐに仕事が無くなることがないと思ったから(高1女子)
- 日本のために働きたいから(高1男子)
- 公務員は安定してるから(高2男子)
「安定した職業」として広く認識されている公務員ですが、退職金の額はどれほど支給されているのでしょうか。