2.3 50歳代:二人以上世帯の貯蓄額はいくら?

50歳代・二人以上世帯の貯蓄額は、以下のとおりです。

※金融資産を保有していない世帯を含む

  • 平均値:1168万円
  • 中央値:250万円

50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

2.4 50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧

  • 金融資産非保有:29.2%
  • 100万円未満:8.7%
  • 100~200万円未満:5.9%
  • 200~300万円未満:5.1%
  • 300~400万円未満:3.7%
  • 400~500万円未満:3.2%
  • 500~700万円未満:6.3%
  • 700~1000万円未満:5.8%
  • 1000~1500万円未満:7.6%
  • 1500~2000万円未満:3.8%
  • 2000~3000万円未満:6.3%
  • 3000万円以上:10.7%
  • 無回答:3.8%

50歳代に差し掛かる世帯では、老後資金に不安を抱えるケースも少なくありません。

実際、貯蓄がまったくない世帯は、単身世帯で約4割、夫婦など二人以上の世帯でも約3割にのぼっています。

中には、退職金を老後の生活費に充てようと考えている人もいるでしょう。

また、多くの人が老後は公的年金で生活することを前提にしており、「贅沢をしなければ年金だけで何とかなる」と楽観的に構えている場合もあります。

しかし、現実には年金受給額の水準は決して十分とは言えず、2022年度末時点での老齢年金の平均受給額は、以下のようになっています。

  • 厚生年金:月額14万3973円
  • 国民年金:月額5万6316円

さらにここから、所得税や住民税、国民健康保険料(後期高齢者医療保険料)および介護保険料が差し引かれます。

将来のことは予測できない部分も多いため、公的年金だけに頼らず、安心して老後を迎えるためには、事前に一定の準備をしておくことが大切です。