億万長者、ミリオネア、はたまたビリオネアなど、お金持ちを表現する言葉は様々です。仮想通貨で多額の利益をあげた人は「億り人」などとも呼ばれました。しかし、富裕層やお金持ちとは具体的にどのような人を指すのでしょうか。そして、お金持ちの人にはどのような特徴があるのでしょうか。
「富裕層」はいくら持っている人?
野村総合研究所(NRI)が、「2015年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模を各種統計等から推計したもの」を2016年11月に発表しています(2016年11月28日付ニュースリリース)。そこでは、富裕層を以下のように定義していました。
- 超富裕層:世帯の純金融資産保有額=5億円以上
- 富裕層:世帯の純金融資産保有額=1億円以上5億円未満
この2つを総称して「富裕層」と呼ぶとしているため、「富裕層=純金融資産保有額が1億円以上の世帯」と考えていいようです。ちなみにこのときの調査では、預貯金、株式、投資信託、債権、一時払いの生命保険、年金保険などを「純金融資産」としています。
不動産は含まれていないのですが、保有している建物や土地の評価額等を加味するとしたら、1億円に届く世帯は一定数増えると見られます。
上記の野村総合研究所の調査では、純金融資産保有額が1億円以上の富裕層世帯の数は122万世帯であったそうですが、不動産保有を考慮した場合には、より多くの世帯が富裕層にカウントされる可能性が高いと言えるでしょう。
お金持ちってどんな人?
では、お金持ちとはどのような見た目や態度の人なのでしょうか。ここでは、数多くの富裕層顧客を見てきた銀行員の経験から、お金持ちの人が持つ雰囲気や行動の特徴を紹介していきます。
服装などは意外と普通
テレビドラマや映画などでは、お金持ちとわかるように宝飾品をギラギラさせ派手な衣装を着せることが多いのですが、実際のお金持ちは案外普通の服装をしています。ごく普通の見た目の人が銀行にふらっとやってきて大金を動かすこともあるので、応対する銀行員が驚くこともあるようです。
「お金持ちアピール」はしない
本当のお金持ちはお金持ちということをひけらかしません。銀行員など富裕層を見慣れている人からすると、お金持ちだと自己主張する人は成金とか小金持ちに多いタイプのようです。お金があることが当たり前なので、あえてそういうことをアピールする必要はないのかもしれません。
「金持ちケンカせず」は本当
お金持ちもトラブルに巻き込まれますが、レベルの低い醜い争いになりそうだと感じるとサッと身を引いて、ときにはお金で解決します。みっともない争いに加わって時間を費やすくらいなら、お金で手っ取り早く解決した方が良いというマインドがあるようです。