お金持ちっていくら持ってるの? 富裕層の定義と特徴

さて、お金持ちはどのような資産運用をしているのでしょうか。海外のお金持ちは、自分の資産をおおよそ3:3:3:1に分けて投資していることが多いようです。現金および現金同等物が約3割、株式が約3割、債券と不動産で約3割、その他が約1割という比率です。

流動性が高く使い勝手の良い現金、売買益を狙う株式、配当などで定期的な収入を得られる債券や不動産へ、資金をバランス良く配分していることがわかります。残りの1割はデリバティブや未上場株式など、多種多様なものが当てはまるようです。

一方日本人のお金持ちは、現金および現金同等物4.5:株式3:不動産と債権2:その他0.5という割合となっています。日本人のお金持ちは現金類の保有率が多いことが特徴のようです。

参考:「World Welth Report 2018」(キャップジェミニ)

「富裕層予備軍」の資産は?

最初に紹介した野村総合研究所の調査では、純金融資産5000万円以上1億円未満の層を「準富裕層」と定義しています。

一方、総務省の「家計調査報告[貯蓄・負債編]平成29年(二人以上の世帯)」では、貯蓄現在高によって5つのグループ分けをしています。その中で貯蓄現在高が最も多い第Ⅴ階級では、平均貯蓄現在高が5397万円、負債が244万円と、差し引きした金額が5000万円を超えています。

野村総合研究所の純金融資産と総務省の純貯蓄現在高は同義のものではありませんが、ここでは総務省の貯蓄現在高における第Ⅴ階級を富裕層予備軍として、その貯蓄の中身をを見てみましょう。すると、資産構成は次のようになっています。

  • 通貨性預貯金:約2割
  • 定期性預貯金:約4割
  • 生命保険など:約2割
  • 有価証券:約2割

預貯金の合計が約6割を占め、「安全資産」である預貯金や保険の合計が約8割、「リスク資産」である有価証券の割合が約2割となっています。日本では準富裕層でもその金融資産の多くが預貯金であることがわかります。

まとめ

富裕層とは、一般的に1億円以上の純金融資産を保有している世帯と定義されます。海外のお金持ちはバランス良く資産を分散させる傾向がありますが、日本のお金持ちは現金類の保有比率が多いのが特徴です。あなたの思い描いていたお金持ちのイメージと合っていたでしょうか?

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