2. 4つの府県の「最低賃金」を比較すると…
厚生労働省が公表している「地域別最低賃金の全国一覧」によると、日本で二番目に「最低賃金」の高い都道府県は、神奈川県です。
神奈川県の最低賃金は1162円(2024年度)で、日本で一番最低賃金の高い東京都とわずか1円差。神奈川県の最低賃金はこの20年で454円上がっており、最低賃金の上げ幅が大きい都道府県(2004年度・708円、2024年度・1162円)となっています。
神奈川県に次いで最低賃金が高いのは大阪府の1114円。次いで埼玉県の1078円、愛知県の1077円という順番でした。
ちなみに、最低賃金が最も高いのは東京都の1163円で、最も低いのは秋田県の951円。全国平均は1055円で、最低賃金が1000円以上の都道府県は16都道府県でした。
3. 神奈川県の県内総生産は名目35兆1594億円
ここからは日本で二番目に「最低賃金」の高い神奈川県について紹介します。
神奈川県は関東地方の南西部に位置し、北は東京都、東は東京湾、南は相模湾、西は山梨県、静岡県に面しています。
面積は2416.55平方キロメートルで全国47都道府県で5番目の小ささ。一方、人口は920万8688人(2024年1月1日時点)と、東京都に次いで全国で2番目に多くなっています。
県は16の市と13の町、1の村で構成されており、県の人口TOP3の都市は以下の通りです(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)。
- 横浜市 375万2969人
- 川崎市 152万9136人
- 相模原市 71万7861人
経済面を見てみると、2022年度の県内総生産は名目35兆1594億円。一人当たりの県民所得は318万円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で二番目に「最低賃金」の高い都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2025年2月27日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」
- 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」
- 神奈川県「令和4(2022)年度神奈川県県民経済計算の概要」
小野田 裕太