【60歳代】羨ましい「貯蓄3000万円以上」の人は何割？〈最新統計〉65歳以上無職夫婦世帯「1ヵ月の生活費」にいくらかかってる？「平均年金月額・貯蓄額・生活費の内訳」からシニアのリアルなお金事情を探る

2月5日に公表された厚生労働省「生活保護の被保護者調査（令和6年11月分概数）の結果を公表します」によると、「申請件数」は5カ月連続で前年同月を上回る結果となりました。

近年の物価上昇は、多くの世帯にとって家計の負担を増やしています。特に年金生活を送る高齢者世帯にとって、生活費の増加は深刻な問題となるでしょう。

そこで重要になるのが、老後を支える「年金」と「貯蓄」のバランスです。

この記事では、現代シニアの平均的な年金受給額を確認しつつ、60歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円」を達成している世帯の割合について詳しく見ていきます。

1. 「厚生年金と国民年金」60歳代の平均受給額は月額いくら？

厚生労働省が公表した「令和5年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、60歳代の平均年金月額は以下のとおりです。

【60歳～69歳】厚生年金の平均年金月額《1歳刻みの一覧表》

出所：厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

※国民年金（基礎年金）の月額を含む

【60歳～69歳】国民年金の平均年金月額《1歳刻みの一覧表》

※65歳未満の厚生年金保険の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者

一般的な老齢年金の受給開始年齢である65歳以降の年金額は、国民年金が5万円台、厚生年金が14万円台となっています。

老後の生活を考える上で、年金だけではなく貯蓄額も重要なポイントになります。

では、実際に60歳代・二人以上世帯の貯蓄額はどの程度なのでしょうか。次章で確認してみましょう。