経済的な不安を抱えずに老後生活を送り、健康体を維持して生きがいを持てれば、老後生活は充実します。
ただし、少子高齢化の影響で年金給付水準が低下しており、年金だけで満足度の高い生活を送れるとは限りません。
今回は、行政のデータを参考にしながら、高齢者世帯の経済状況や資産活用の方法を紹介します。
1. 国民年金の平均年金月額
厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均月額は5万7584円でした（国民年金部分を含む）。
- 〈全体〉平均年金月額：5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額：5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額：5万5777円
国民年金のみで生活費をカバーするのは現実的ではないため、フリーランスや自営業者の方は、自助努力を行う必要性が大きいといえます。
2. 厚生年金の平均年金月額
厚生年金の平均月額は14万6429円でした（国民年金部分を含む）。
- 〈全体〉平均年金月額：14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額：16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額：10万7200円
※国民年金部分を含む
国民年金よりも受給額は増えるものの、生活費をカバーするには足りない、という方もいるでしょう。
続いて、65歳以上無職夫婦の生活状況を解説します。
