3. マイナ保険証のデメリット
紹介したとおりマイナ保険証にはメリットが多くありますが、デメリットもあるため注意が必要です。
マイナ保険証のデメリットを2つ紹介します。
3.1 更新が必要となる
マイナンバーカードには10年の有効期限(未成年は5年)があります。有効期限が切れる3か月ほど前に送られてくる有効期限通知書に従って、更新が必要です。
更新を忘れて有効期限が切れると、同時に健康保険証としての利用もできなくなります。そのため、有効期限が切れる前に更新をおこないましょう。
3.2 情報漏洩のリスクがある
マイナ保険証のデメリットとして、情報漏洩リスクもあげられます。
マイナンバーカードには個人情報が多く含まれています。また、マイナ保険証として利用する場合は医療情報も含まれるため、心配する人もいるでしょう。
ただし、顔写真が入っているため対面での不正利用は難しく、オンラインで使用するには暗証番号の入力が必要です。また、不正な情報の読み出しがおこなわれようとすると、ICチップが壊れる仕組みになっています。
そのため、そこまで不正利用や情報漏洩のリスクは高くありませんが、リスクがあることに間違いはありません。
4. マイナ保険証の解除申請は慎重に
マイナ保険証はメリットの多い制度です。
もちろん個人情報の漏洩リスクを気にして手続きをしない、もしくは解約するという手段が必ずしも間違っているわけではありません。
ただし、マイナ保険証を持たないことにより、適切な医療が受けられなくなるリスクや高額療養費の一時的な自己負担が生じるリスクもあります。
それぞれのリスクを考慮して、判断してみてください。
参考資料
苛原 寛