1. 【2025年度】厚生年金と国民年金「1.9％増額」年間でいくら増える？
毎年1月になると、翌年度の年金額が公表されます。2025年度は1.9％の増額で、3年連続の上昇となりました。
具体的な年金額は、下表のとおりです。
1.1 2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例
- 国民年金（老齢基礎年金（満額））：6万9308円（+1308円）
- 厚生年金：23万2784円（夫婦2人分）（+4412円）
※昭和31年４月１日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準
2025年の国民年金（満額）は6万9308円で、厚生年金（標準夫婦）は23万2784円です。標準夫婦とは、会社員で平均的な収入の夫と国民年金の妻がモデルとされています。
年間にすると増える金額は以下のとおりです。
1.2 2025年度の年金額例では年間でいくら増える？
- 国民年金（満額）：年1万5696円増
- 厚生年金の標準夫婦：年5万2944円増
年間にすると国民年金で年約1万5000円、厚生年金の夫婦で年5万3000円近くの増額となります。昨今の物価高において、年金額が上がるのはありがたいですね。
しかし、実際はすべての人が満額の国民年金をもらえるわけではありません。次の表で、年金受給者の平均受給額を紹介します。
なお、年金は、原則偶数月の15日に前月2カ月分が支給されます。例えば2025年4月15日に支給されるのは、2025年2月と3月分になります。つまり、2025年度の年金額は、2025年6月に支給される4月5月分から適用されることになります。
