3. 「老後も厚生年金に加入しながら働く」ことにどんなメリットがある?

在職老齢年金制度は、あくまで厚生年金に加入しながら働く人を対象とした制度であるため、厚生年金に加入していない場合は、年金が減額されることはありません。

一方で、老後も厚生年金に加入し続けて働くことで、「将来的に年金額を増やすことができる」というメリットがあります。

この増額の仕組みは「在職定時改定」と呼ばれ、65歳以降も厚生年金保険料を納めている場合、毎年10月に年金額が見直され、納付実績に応じて年金が上乗せされる仕組みとなっています。

年金を受給しながら就労を継続する場合、毎年1回実施される在職定時改定により年金額が増える点は、見逃せないメリットのひとつです。

老後も就業を視野に入れている方は、自身の働き方によって年金が減額されるかどうか、また在職定時改定による増額がどの程度見込めるかを把握するためにも、フローチャートを活用し、シミュレーションしてみるとよいでしょう。