5. 新NISAとiDeCoに向いてない人(その5):「周りがやっているから」と安易に決断する

SNSや知人の勧めで、「この銘柄がいいらしい」「新NISAならこの投資信託が人気」といった情報を見て、特に調べずに投資を始めたものの、後になって「自分には合わなかった…」と後悔するケースもあります。

また、「新NISAやiDeCoはお得らしい」と仕組みを理解しないまま口座を開設したものの、途中で使いづらさに気づいたり、思ったように資産が増えず資産計画を見直すこともあります。

投資は「誰かが良いと言っていたから」ではなく、「自分にとって合っているか」を基準に選ぶことが大切です。

自分にとって適した投資かどうか、しっかり考えてから行動することが大切です。

iDeCoとNISAの比較して違いを理解しよう

イデコとNISAの図

出所:厚生労働省「iDeCo(個人型確定拠出年金)について」

6. まとめにかえて

時間をかけても自分に合った投資スタイルの確立を

お金を積み上げる写真

出所:Deemerwha studio/istockphoto.com

新NISAやiDeCoは、将来の資産形成に役立つ制度ですが、事前にしっかり理解しておかないと「思っていたのと違った…」と後悔してしまうこともあります。

今回ご紹介したように、iDeCoは60歳まで引き出せない、新NISAは途中で損失が出ると非課税のメリットを活かしきれないなど、意外な落とし穴があるため、なんとなく始めてしまうと途中で辞めたくなってしまうこともあるでしょう。

これらの制度は長期的に活用することで、メリットを得ることができます。短期間の値動きに振り回されるのではなく、自分の資産状況やライフプランに合った運用スタイルを見つけることが大切です。

 

焦らず、自分のペースで続けられる仕組みを作るところから始めてみましょう。

参考資料

三石 由佳