4.3 【背景3】相続や贈与によるもの
富裕層になった人のなかには、相続や贈与から多額の資金を手に入れた人もいるでしょう。
高齢化が進む日本では、親などから資産を受け継ぐ人が増え、結果として富裕層の数が増えている可能性もあります。
一般的な家庭であっても「遺産分割で祖父母の遺産を継いだ」という人も少なくありません。
こういった株式市場の好調さ、資産形成の機会拡大、また人口動態の変化などが、富裕層の増加に寄与した可能性があります。
なかには、本人の意図しないところで富裕層の仲間入りを果たした、という人もいるでしょう。
5. まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。今回は、元証券会社の富裕層担当社員であった筆者が見た、富裕層の共通点についてご紹介していきました。
富裕層は確かに日本では限られた存在ですが、彼らが実践している考え方や習慣は、誰にでも参考にできるものです。
計画的に資産を築くことや、情報を大切にする姿勢、リスクを抑える判断力は、日常生活や資産形成において重要なポイントです。特別なことをしなくても、少しずつ意識や行動を変えていくことで、将来の安定につながるでしょう。
無理なく続けられることから始め、自分に合った資産形成の方法を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- 金融庁「NISAを知る」
堀江 啓介