筆者は普段、個人向け資産運用アドバイザーとしてさまざまな相談に乗っていますが、中でも多いものとして「将来、年金がどれくらい受け取れるか不安です」という声があります。
昨今の少子高齢化などの影響から不安になられている方も少なくないかと思います。
しかし、実際に将来の年金額をチェックしてみたことがある人は多くありません。
今回の記事では、どの世代がどれくらいの年金を受給しているのか詳しく見ていきましょう。
記事の最後では年金だけに頼らない老後の資産形成の方法について考えていきます。
1. 年金生活?老後も働く?シニアの就業状況
内閣府の「令和6年度版高齢社会白書」によると、労働力人口に占める65歳以上の割合は年々増加しています。
全6925万人のうち、65~69歳は394万人、70歳以上は537万人。65歳以上の割合は13.4%です。
労働力人口比率という側面で見ると、65~69歳は53.5%、70~74歳は34.5%です。
定年の年齢も上昇傾向にあるため、どのような働き方を続けるのかなど、老後に向けて考えたいことはたくさんあります。
そこでひとつの指標になるのが、年金額です。今のシニアの年金受給額を見ていきましょう。