1.1 注意①ただし支給額に反映されるのは6月から
ただし、4月15日支給分から増えるわけではありません。
年金は後払い方式となっているため、4月と5月分はまとめて6月に支給されるのです。
- 2025年2月14日(金):12月・1月
- 2025年4月15日(火) :2月・3月分
- 2025年6月13日(金) :4月・5月分
- 2025年8月15日(金) :6月・7月分
- 2025年10月15日(水) :8月・9月分
- 2025年12月15日(月) :10月・11月分
基本的には偶数月の15日が支給日ですが、6月は土日の関係で13日(金)となっています。
1.2 注意②ただし物価上昇率の方が上
年金が引き上げられるのは喜ばしいことです。
ただし、実際にはこの増額率を上回る勢いで物価上昇が進んでいるため、実際には目減りしている現状にも注意が必要です。
これはマクロ経済スライド調整率によるものです。
そもそも年金額の改定は、物価変動率と名目賃金変動率に基づいて改定率を算出しますが、必要に応じてマクロ経済スライドでの調整が行われます。
今回もマクロ経済スライド調整率「▲0.4%」が適用されたことにより、最終的な改定率は1.9%にとどまりました。
物価変動率2.7%に対して改定率が1.9%ですから、実質的には目減りといえるのです。
年金制度を維持するためには仕方のない側面もあるでしょう。