3. 貯蓄習慣をつけ、その金額と方法を見直すことが大切
まとまった貯蓄を老後に向けて用意するためには、まず貯蓄習慣をつけることが大切です。
給与から先に貯蓄して、残りで生活する「先取り貯金」であれば安定的に貯まりやすいですから、取り入れるといいでしょう。さまざまなサービスがありますが、一度設定すればあとはほっておいても積み立てを続けてくれるので利用もしやすいです。
先取り貯金はライフイベントにあわせて見直しをすることが大切です。
たとえば転職などで収入が上がったり、引っ越して固定費が下がったりすると貯蓄できる金額が増える場合もありますから、生活や家計収支に変化があった場合は金額を見直す習慣をつけるといいでしょう。
また、先取り貯金は預貯金だけでなく、たとえば新NISA制度を利用して積立投資を行うことも可能です。
積立投資は損をするリスクもありますが、一方でお金も働いてくれるので、自分が働けなくなっても収入を増やすことも可能です。
リスクや制度、投資方法、金融機関、金融商品などを調べ、自身に合ったものを考えるためはじめるまでに時間はかかりますが、一度調べて実際にやってみることで、収入を増やす方法として「資産運用」が自身の選択肢の一つにはなります。
制度を調べたり、実際に金額のシミュレーションをしたりなどして検討するといいでしょう。
4. 収入と支出も見直して、きたる老後への備えを
本記事では40歳代~50歳代の貯蓄について確認していきました。
平均の貯蓄額より少ない場合、自分はどのように貯蓄のペースを増やしていくか考えてみましょう。
貯蓄習慣をつけることはもちろん、転職で収入を増やす、固定費の見直しで支出を減らすなどをおこない貯蓄額を増やすことも可能です。
現代は60歳以降も働く人が増えており、また働き方も多様になりました。今の40~50歳代が老後を迎えるころには、さらに多様化されて長く働きやすくなる可能性もあります。長期的にみて仕事について考えるといいでしょう。
また、これを機に将来の年金受給予定額をねんきんネットなどで確認されるといいでしょう。
老後の収入の柱である公的年金の目安を知ることで、老後資金計画も立てやすくなります。
働き方にあわせたシミュレーションもできるので、活用されてみてはいかがでしょうか。
参考資料
川勝 隆登