2025年度は公的年金が引き上げられ、6月支給分から改定された年金が支給されます。

6月以降は振込額が変わる点を念頭に置いておきましょう。

なお、厚生労働省の資料では経歴類型・男女別のモデル年金額が示されています。

現役世代の方は、自分がいくら受給できるのか把握する際の参考にするとよいでしょう。

1. 2025年度【厚生年金と国民年金】金額は前年度から1.9%の引上げ

2025年度の年金額が、2024年度から1.9%引き上げられることになりました。総務省の「令和6年平均の全国消費者物価指数」(生鮮食品を含む総合指数)が公表されたことを受け、法律の規定に基づいて改定されます。

年金額は、物価変動率や現役世代の名目手取り賃金変動率に応じて、毎年度改定を行う仕組みです。物価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合は、現役世代の負担が過重にならないように、名目手取り賃金変動率を用いて改定します。

名目手取り賃金変動率は+2.3%でしたが、マクロ経済スライドによる調整(-0.4%)を加味した結果、2025年金額の改定率は+1.9%となります。