筆者はFP資格を保有するファイナンシャルアドバイザーとして、日々お客様から家計や資産運用など「お金」に関するご相談を受けています。

最近は、物価高の影響で「生活が苦しい」というご相談を頂く機会が増えてきました。

しかし、家計に負担が生じている世帯がいる一方で、日本では富裕層の割合が増加傾向にあります。

資産形成が徐々に浸透してきている日本において「資産運用でお金を増やしたい」と考えている方も少なからずいらっしゃると思います。

筆者は、証券会社の元富裕層担当社員として、これまで多くの富裕層の方とお会いする機会がありました。

富裕層の方のなかには、「投資」でお金を増やしている方もいらっしゃいます。

そこで今回は、「富裕層の方が大切にしている投資の考え方」についてまとめていきます。

1. 日本に「富裕層」は何世帯いるのか

【写真1枚目/全7枚】富裕層は日本にどれくらいいるのか。2枚目/富裕層のピラミッド「世帯数・保有資産規模」をご紹介1/7

【写真1枚目/全7枚】日本に富裕層はどれくらいいるのか。2枚目/日本の富裕層「世帯数・保有資産規模」をご紹介

出所:Andrey_Popov/shutterstock.com

まず、はじめに、2023年3月に野村総合研究所(NRI)が発表した資料をもとに、「富裕層とは何か」について定義をみていきましょう。

1.1 富裕層の判断基準となる「純金融資産」の計算式について

世帯の保有する金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など)の合計額からローンなど負債を差し引くと「純金融資産保有額」を割り出すことができます。

純金融資産=金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など合計金額)ー負債(ローンなどの合計金額)

純金融資産保有額をベースに総世帯を5段階にランク付けしたものがマーケットの分類になります。

5つの階層の定義と、各層における世帯数・保有資産は次のとおりです。

1.2 マーケットの分類(世帯の純金融資産保有額)

日本の富裕層「世帯数・保有資産規模」2/7

日本の富裕層「世帯数・保有資産規模」

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

超富裕層(5億円以上)

  • 9.0万世帯/105兆円

富裕層(1億円以上5億円未満)

  • 139.5万世帯/259兆円

準富裕層(5000万円以上1億円未満)

  • 325.4万世帯/258兆円

アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満)

  • 726.3万世帯/332兆円

マス層(3000万円未満)

  • 4213.2万世帯/678兆円

1.3 日本に純金融資産5000万円以上の世帯…「準富裕層」は何世帯いるのか

物価高が続くこのご時世でも、日本の富裕層は増加傾向に3/7

物価高が続くこのご時世でも、日本の富裕層は増加傾向に

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アッパーマス層から超富裕層までは合計で1200万2000世帯となります。

こうして純金融資産みると、その額が3000万円未満の「マス層」の世帯が大部分を占めていることがわかります。

一方、富裕層の仲間入り直前の純金融資産保有額が5000万円超の世帯である「準富裕層」は473万9000世帯です。

この数字を見て、「意外と多いな」「そんなにいるのか」とお考えになった方もいるのではないかと思います。

ここからは証券会社で元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに、「富裕層の方が大切にしている投資の考え方」についてまとめていきます。

2. 【富裕層が大切にしている投資の考え方・その1】目的や目標を掲げて投資をする

投資をするうえで、目的や目標を掲げることも大切4/7

投資をするうえで、目的や目標を掲げることも大切

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投資を行う際は、まず最初に目的や目標を掲げることが大切です。

投資はお金を増やす手段の1つですが、なぜお金を増やしたいのか深掘りをしましょう。

たとえば、「教育資金」「住宅購入費」「老後資金」など、様々な目的があると思います。

投資先によって、運用する期間やリターンとリスクの度合いなどが異なります。

そのため、投資を始める前に「目的や目標」を確認したうえで、ご自身やご家族のライフスタイルに合った資産運用を取り入れましょう。

3. 【富裕層が大切にしている投資の考え方・その2】分散投資を心がける

富裕層は、分散投資を心がける傾向に5/7

富裕層は、分散投資を心がける傾向に

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投資には、利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクが伴います。

投資のおけるリスクとは、価格の振れ幅のことです。

たとえば、リターンが大きく期待できるものは、その分リスクも大きくなる傾向にあります。

リスクを抑える方法として「分散投資」があげられます。

具体的には、「時間の分散」「地域の分散」「資産の分散」があり、この3つの分散を組み合わせることが大切です。

リスク許容度は人によって異なるため、ご自身に合った方法で分散投資を心がけましましょう。

4. 【富裕層が大切にしている投資の考え方・その3】情報収集を怠らない

富裕層は、投資をする前に情報収集をしっかり行う傾向に6/7

富裕層は、投資をする前に情報収集をしっかり行う傾向に

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投資を始める場合、最低限の経済動向はチェックしましょう。

世界で今何が起きているのかを把握することで、緊急時に迅速に対応することができます。

資産運用には価格変動リスクが伴うため、利益が期待できるだけでなく、相場が大幅に下落する側面もあります。

その際に、どのように行動するかを決めるのは、日々の情報収取がカギを握ります。

富裕層の方は、投資先におけるさまざまな情報を事前に調べ、「価格がこれだけ上がったら売却して利益を確定させよう」「これだけ下がったら、買い増ししよう」など、事前に決めているケースが多いです。

資産運用を検討している方は、投資先にまつわる情報を意識してチェックするように心がけましょう。

5. まとめにかえて

将来に向けた資産形成7/7

将来に向けた資産形成

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今回は、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験を踏まえ、「富裕層の方が大切にしている投資の考え方」についてまとめていきました。

投資を行う上で、大切なヒントが隠されていると思います。

将来に向けた資産形成を検討している皆さんの参考になれば幸いです。

参考資料

LIMO編集部