3. 公的年金「国民年金・厚生年金」の仕組みをおさらい
公的年金制度は「国民皆年金」として、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入することが義務付けられています。
3.1 国民年金（基礎年金）：1階部分の仕組み・概要を整理
国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満の全ての人が加入することが義務付けられています。
保険料は一律で、年金額は、納付した期間に基づき決まります。
国民年金には3つの種類の被保険者が存在し、その中で保険料を個別に支払う必要があるのは、第1号被保険者です。
- 第1号被保険者：20歳以上の学生や自営業者など
- 第2号被保険者：厚生年金に加入する会社員や公務員など
- 第3号被保険者：第2号被保険者に扶養されている配偶者
第2号および第3号被保険者については、個別に保険料を支払うことはありません。
第2号被保険者は厚生年金に加入しているため、その保険料が自動的に国民年金の保険料にも充てられます。
第3号被保険者は、第2号被保険者の扶養を受けている配偶者であり、こちらも保険料の支払い義務はありません。
3.2 厚生年金：2階部分の仕組み・概要を整理
厚生年金は、サラリーマンや公務員などが国民年金とあわせて加入する年金制度です。
保険料は、毎月の給与やボーナスに応じて決定（上限あり）します。
年金額は、現役時代の加入期間・納付額に応じて計算され、国民年金に上乗せして支給されます。
つまり、将来受け取る年金額は、厚生年金に加入しているかや、納付した保険料の額によって変わってくるということです。
