公的年金は物価や現役世代の賃金を考慮して年度ごとに見直しがおこなれており、2025年度は前年から1.9%の引き上げとなりました。
3年連続のプラス改定にはなったものの、マクロ経済スライド(※)の発動によって年金額は物価上昇には追い付いていないのが現状です。
老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況により人それぞれです。現在の働き方や収入は、遠い将来の年金額にも繋がっています。
「私は将来どのくらい年金を受け取れるのだろう」「これまでの年金加入状況を確認したい」
そんな時にぜひ目を通しておきたいのが、日本年金機構から年に1回送られてくる「ねんきん定期便」です。
今回はこの「ねんきん定期便」の記載内容を整理していきたいと思います。
※マクロ経済スライドとは:公的年金被保険者の変動と平均余命の伸びに基づいて、スライド調整率を設定し、その分を賃金と物価の変動がプラスとなる場合に改定率から控除するもの