4. 「ねんきんネット」ならいつでもチェックできる!
「ねんきんネット」は、年金に関する情報をインターネット上で閲覧・確認できるサービスです。
「ねんきん定期便」が送付されるのは年に1回ですが、ねんきんネットを活用するとパソコンやスマートフォンでいつでも自分の年金記録などを確認できます。
なお、ねんきんネットの利用には事前登録が必要です。先述の「ねんきん定期便」の裏面に記載されている「ねんきんネットへのアクセスキー」を使用してユーザーIDの発行申込を行います。即時にユーザーIDの取得が可能です。
マイナンバーカードを保有している場合はマイナポータル経由で連携手続きをおこなえば「ねんきんネット」を利用できます。
5. まとめにかえて
今回は「ねんきん定期便」の見方について解説しました。
働き盛りの現役世代にとっては、老後の生活はまだ遠い未来のことのように感じるかもしれません。
しかし、冒頭でも触れたように、いまの働き方や収入が将来の年金額を左右することは忘れずにおきたいものです。
ねんきん定期便やねんきんネットを定期的にチェックすることで、将来設計について考えるきっかけに繋げていけると良いですね。
6. 【豆知識】じぶんの基礎年金番号、管理できていますか?
年金基礎番号とは、公的年金制度(国民年金・厚生年金)の加入者に対して、一人にひとつ割り当てられる10桁の番号です。公的年金制度に加入中、もしくは加入したことがある人全員に付与されています。
年金基礎番号が必要となるのは、老齢、遺族、障害などの年金の受け取りに関する相談や請求手続きの際だけではありません。
その他、下記のような場面で必要となります。
6.1 基礎年金番号が必要となるのはこんな時
- 就職して厚生年金保険に加入するとき
- 退職して国民年金に加入するとき
- ねんきんネットの申込手続きのとき
6.2 基礎年金番号はどこで確認できる?
基礎年金番号は、下記で確認することができます。
- 年金基礎番号通知書(令和4年以降、初めて年金制度に加入する人向け)
- 年金手帳(令和4年3月までに被保険者資格の取得手続きをおこなった人向け)
- ねんきん定期便
- ねんきんネット
- マイナポータル
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」とは何ですか。」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和6年度送付分)」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認」
- 日本年金機構「自分の基礎年金番号の確認方法を教えてください」
林 怜美