1. 厚生年金・国民年金「受給額はみんな違うから」ねんきん定期便を確認しよう!
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、平均年金月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万7584円、厚生年金保険(第1号)で14万6429円です。
ただし、グラフからも分かるように、実際の受給額は年金加入状況によりひとりひとり異なります。
自分の年金加入状況や、将来の年金見込み額を把握するために活用したいのが、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」です。
2. 毎年届く「ねんきん定期便」見ていますか?
「ねんきん定期便」とは、日本年金機構から毎年誕生月(誕生日が1日の人は前月)に送付される公的年金に関する大切なお知らせです。保険料納付の実績や年金見込額など、年金に関する情報が記載されています。
なお、ねんきん定期便は、年齢によって送付形式や内容が変わります。
- すべての年齢:保険料納付額、年金加入期間
- 50歳未満:月別状況(直近13月)、これまでの加入実績に応じた年金額
- 50歳以上:月別状況(直近13月)、老齢年金の種類と見込額
- 【封書】35歳、45歳:これまでの加入実績に応じた年金額、これまでの年金加入履歴、月別状況(全期間)
- 【封書】59歳:老齢年金の種類と見込額、年金加入履歴、月別状況(全期間)
上記のように、ねんきん定期便で通知される項目は年齢によって変わります。
大きな違いは、50歳未満では「これまでの加入実績に応じた年金額」が記載されていますが、50歳以降は「老齢年金の種類と見込額(※)」に変わることです。
基本的な形式はハガキ型ですが、節目年齢の「35歳、45歳、59歳」の人には記載項目が多い「ねんきん定期便」が封書で送られます。
次では「50歳未満(35歳・45歳以外)」の人に送られるハガキ型のねんきん定期便について、見方を確認していきましょう。
※老齢年金の見込額:現在の年金加入制度に60歳まで継続して加入したと場合に、65歳から受給できる年金見込額