3. 公的年金は2カ月に一度の支給で老後生活することに
年金について、他に確認したいポイントが2つあります。
3.1 年金支給スケジュール
まず年金支給日についてですが。年金の支給は偶数月の15日に、前月までの2カ月分がまとめて支給されます(休日の場合はその前の平日)。
そのため、2カ月に一度の支給で生活費をやりくりしなければなりません。使いすぎて困らないよう、お金の管理を早くから意識することが大切でしょう。
3.2 毎年度の年金額改定
公的年金は賃金や物価の動向を反映させるため毎年度改定されます。
2025年度の年金額は、前年度から1.9%の増額となりました。
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(1人分※1)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※2)
※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(対前年度比+1300円)です。
※2男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
しかしマクロ経済スライドの発動により、物価上昇率を下回る改定率となっており実質的には目減りです。
物価高とはいえ少子高齢化の日本では年金は目減りする可能性もあることは早くしておきたいところ。
だからこそ私的年金や貯蓄での備えが重要となります。