【最新】65歳以上・無職夫婦世帯「月の生活費」の実態は？「平均貯蓄額」「年金月額」でみるリタイア後の現実【4月分から適用】2025年度の年金額は前年度比1.9％増額に

1. 【最新】65歳以上・無職夫婦世帯「月の生活費」の実態は？

2025年3月11日に厚生労働省が公表した「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」より、65歳以上の夫婦のみの無職世帯のリアルな生活費をみていきましょう。

65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支（2024年）

■うち社会保障給付（主に年金）22万5182円

■うち消費支出：25万6521円

■うち非消費支出：3万356円

支出の合計をみると28万6877円。そのうち消費支出（いわゆる生活費）が25万6521円、非消費支出（税や社会保険料など）が3万356円でした。

はじめの総務省の統計では肉類や飲料の物価高のようすがみられましたが、食費は7万6352円でした。

食費については自炊や家庭菜園などで工夫できる場合もありますが、お米や野菜は値上げされていますし、外食をしたり、また季節によっては飲み物代が増えたりなどかかるものです。

節約を考える場合には、まず毎月の固定費である電気やガス、通信費用、また保険やサブスクなどから考えるといいでしょう。

できればお子さんがいるご家庭は、お子さんが巣立ったらすぐに生活のダウンサイジングを考えたいもの。

生活習慣をすぐに変えるのは難しいですから、リタイアする前から徐々に固定費が抑えられるような生活を考え、実行していくと老後の支出も抑えられるでしょう。

平均で見ると3万4058円の赤字でしたが、年金収入は家庭差が大きいものです。老後の収入についてもみていきましょう。