3. 国民年金と厚生年金の平均月額はいくら?
ここでは、2024年12月に厚生労働省より公表された「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータをもとに、60歳代・70歳代の主な収入源となる国民年金と厚生年金の平均月額を紹介します。
3.1 国民年金の平均月額は5万7584円
国民年金の平均月額は5万7584円です。
国民年金:平均年金月額
- 全体:平均年金月額:5万7584円
- 男性:平均年金月額:5万9965円
- 女性:平均年金月額:5万5777円
国民年金のみの受給になった場合、国民年金のみの収入では生活が厳しくなると予想されます。
3.2 厚生年金の平均月額は14万6429円
厚生年金の平均月額は14万6429円です。
65歳から支給が始まる厚生年金は、受給期間の制限がなく、生涯にわたり支給されます。
厚生年金:平均年金月額
- 全体:平均年金月額:14万6429円
- 男性:平均年金月額:16万6606円
- 女性:平均年金月額:10万7200円
※平均年金月額には、併給する国民年金の額が含まれています
厚生年金は、働き方(加入期間)や年収などにより受給額に個人差があります。
ねんきん定期便やねんきんネットを活用して、自身の年金額をチェックしておきましょう。
4. 老後資金は早めに準備しましょう
本記事では、60歳代・70歳代の貯蓄額や年金額について紹介しました。
年金だけでは生活が厳しいと、約4割の世帯が答えています。
将来受け取る予定の自身の年金額をチェックして、老後資金の準備が大切です。
老後の安定には、貯蓄や資産運用を活用して早めに対策を始めましょう。
参考資料
- 内閣府「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」
- J-FLEC金融経済教育推進機構「「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(二人以上世帯調査)」
- J-FREC金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
- 厚生労働省「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「厚生年金保険料の計算方法について教えてください。」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」とは何ですか。」
円城 美由紀