2025年1月9日に内閣府が公表した「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」によると「貯蓄や投資など将来に備える」と答えた方は43.6%となっており、将来に資産を備える方が増えています。
本記事では、本格的な年金生活が始まる60歳代・70歳代の貯蓄額や、年金生活者の実態について紹介します。
1. 4割の世帯が「年金で日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答
2024年12月18日にJ-FLEC金融経済教育推進機構より公表された「「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(二人以上世帯調査)」によると、「年金で日常生活費程度もまかなうのが難しい」と、39.1%の世帯が回答しています。
【年金に対する考え方】
2024年
- 日常生活費程度もまかなうのが難しい:39.1%
- ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる:52.8%
- 年金でさほど不自由なく暮らせる:8.1%
2023年
- 日常生活費程度もまかなうのが難しい:38.1%
- ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる:52.0%
- 年金でさほど不自由なく暮らせる:9.9%
約5割は「日常生活費程度はまかなえる」と回答しています。
しかし「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と約4割の世帯は回答しています。
続いて、60歳代・70歳代のシニア世代の貯蓄について見ていきましょう。