2. 老齢年金生活者支援給付金の給付額はどのように計算するのか
冒頭で2025年度の老齢年金生活者支援給付金基準額が、前年度比で+2.7%の増額となることを確認しました。では、実際の給付額はどのように計算されるのでしょうか。
給付額は、受給者が現役時代に年金保険料を納めた期間によって決まります。厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」によると、給付額の計算式は以下のとおりです。
2.1 年金生活者支援給付金の給付額計算式(2025年2月時点)
(1)保険料納付済期間に基づく額(月額)=5310円×保険料納付済期間/被保険者月数480月
(2)保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1333円×保険料免除期間/被保険者月数480月
上記は2025年2月時点の計算式ですが、2025年度(2025年4月から)は基準額が5310円から5450円に変更(2.7%の増額)となります。
そのため、国民年金保険料を満額納付していれば、月5450円の老齢年金生活者支援給付金を受給可能です。
また、保険料未納期間が20か月ある人であれば、支給額の計算式は月5450円×460か月÷480か月となり、月に約5220円が支給金額となります。