内閣府は、2025年1月9日に「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」を公表しました。

調査結果によると、78.2%の方が「日常生活での悩みや不安を感じている」と回答しています。

また、「日常生活での悩みや不安を感じている」と回答した方の62.8%は、「老後の生活設計について」悩みや不安を抱えていることがわかりました。

では、今のシニア世帯はどのような暮らしをしているのでしょうか。

今回は、総務省と厚生労働省の調査データをもとに、「65歳以上・無職夫婦世帯」における平均の貯蓄額・年金月額・生活費について見ていきます。

老後に向けた資金の準備を検討する際に、ぜひ参考にしてください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 65歳以上・無職夫婦世帯「平均貯蓄額」はいくら?

【写真1枚目/全9枚】老後生活の糧となる貯蓄。2枚目/世帯主が65歳以上の「貯蓄分布」をご紹介!

老後生活の糧となる貯蓄

出所:Behopeful/shutterstock.co

老後生活にまず欠かせないのが、現役時代から積み立てた「貯蓄」です。

老後を迎えるにあたっては、年金だけでは不足する生活費の補填はもちろん、家具や家電の買い替え、マイホームのリフォーム、万が一の病気や介護費用なども考慮をし、ある程度まとまった貯蓄を保有しておきたいものです。

現役引退後に有利な条件で金融機関からお金を借り入れることができないのが、老後の最大の問題点です。