4. ご参考:老後のお金に関連する記事

5. 老後に備えた資金準備をしておこう

本記事では、就職氷河期世代である40歳代・50歳代のマネー事情について詳しく解説していきました。

40歳代・50歳代の平均年収は500万円台ですが、これは全体平均の値に過ぎず、実際には正規雇用と非正規雇用では年収にかなりの差があります。

この世代は、就職氷河期を経験した「不遇な世代」とも言われ、非正規雇用で働き続けている人も少なくありません。

そのため、年収の差だけでなく、貯蓄状況にも大きな影響が出ており、40歳代・50歳代では、平均と中央値の間に顕著な差が見られます。

特に単身世帯では、貯蓄ゼロの世帯が約4割に達しており、就職氷河期世代が直面した厳しい雇用環境が、現在の貯蓄状況に大きな影響を与えていることがわかります。

年金だけで老後の生活費を賄えるのであれば、貯蓄ゼロでも大きな問題はありません。

しかし、近年話題となった「老後2000万円問題」からも明らかなように、現在では年金だけで老後生活を支えるのは困難です。

老後を安心して迎えるためには、まず現状の資産を見直し、受け取れる年金額を把握することが欠かせません。

また、NISAやiDeCoといった資産運用制度を活用すれば、老後資金の準備がしやすくなるため、あなたに合った老後対策を早めに考え、準備を進めることをおすすめします。

参考資料

和田 直子