3. 貯蓄ゼロが4割も…。40歳代・50歳代の貯蓄割合は?
次に、40歳代・50歳代の貯蓄割合についても確認していきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、40歳代・50歳代の貯蓄割合は以下のとおりです。
40歳代・50歳代では、「金融資産を保有していない世帯(貯蓄ゼロ世帯)」が全体の2〜4割程度にのぼります。
特に単身世帯においては、「金融資産非保有世帯」と「貯蓄額100万円未満の世帯」を合計すると、40歳代・50歳代のいずれも約半数が貯蓄100万円未満であることが明らかです。
また、世代別に単身世帯の貯蓄ゼロ世帯の割合を比較しても、40歳代と50歳代の貯蓄ゼロ世帯が他の年代に比べて多いことが顕著に見てとれます。
30歳代の貯蓄ゼロの割合は34.0%ですが、40歳代・50歳代では貯蓄ゼロ世帯の割合が増加していることがわかります。
このように、40歳代・50歳代は他の年代と比べても、貯蓄ゼロ世帯の割合が特に高くなっているのが現状です。