【最新】2025年度の年金「1.9％増が決定」でも素直に喜べない理由。天引きされるお金には何がある？介護保険料に住民税に…こんなに引かれるお金たち

4. 年金から天引きされるお金には何がある？

老齢年金からは、税金や社会保険料が差し引かれます。額面での支給額と実際に手にする金額には差異があるということです。

老齢年金から差し引かれる主な項目は、以下の4つです。

40歳から支払いが開始する介護保険料ですが、64歳までは健康保険料に含めた形で徴収されます。

これが、65歳以降は単独で支払うことになるのです。原則として、介護保険料は年金から天引きして納めます。

なお、介護保険料の納付は、要介護や要支援の認定を受けた後も生涯にわたって続きます。

国民健康保険に加入する人が支払う国民健康保険料も、要件を満たせば年金から天引きされます。

また75歳以上のすべての人は後期高齢者医療制度に移行し、後期高齢者医療保険料も要件を満たせば年金から天引きされます。

65歳以上で年金受給額が年18万円以上の人は、住民税と森林環境税も年金から天引きされます。

森林環境税は2024年度から新たに導入された税で、2024年10月から個人住民税とともに特別徴収されることになりました。

公的年金は、「雑所得」として所得税の課税対象となります。

年金額が一定以上となれば所得税および復興特別所得税が課税され、年金から源泉徴収されます。