2.1 貯蓄の中央値にも注目しよう
同調査によると、年代別における貯蓄の中央値は下記の通りです。
- 20歳代:84万円
- 30歳代:180万円
- 40歳代:250万円
- 50歳代:250万円
- 60歳代:650万円
- 70歳代:800万円
貯蓄の中央値は70歳代でも800万円となっており、先ほど紹介した平均額とは大きな乖離があることが分かります。
これは、「貯蓄をたくさん持っている一部の人が平均値を引き上げている」ということが大きな要因です。
実際に同調査では「全く貯蓄がない」と答えた人が全体の24%にものぼり、約4分の1の世帯が金融資産を保有していないことが分かっています。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
こう聞くと、「収入が多い人だけが貯蓄をできるのではないか」と感じるかもしれません。たしかに毎月多くの収入が入る人は順調に資産を増やすことができるでしょう。
ただし、筆者は元銀行員として多くのお客さまと接する中で、貯蓄が多い人には共通した習慣があることに気が付きました。続いての章でくわしく紹介していきましょう。