2024年12月に公表されたデータにおいて、「年金では日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答した人が4割になったことがわかりました
老後を不安視する人は少なくありませんが、多くの人は年金に頼らないほどの老後資金を用意できているものなのでしょうか。
今回はデータをもとに、60歳代・70歳代世帯における「貯蓄3000万円以上」の割合を見ていきます。
さらに、同じく2024年12月に公表された厚生労働省の資料を見ながら、実際の年金平均額にも迫ります。
もちろん個人によって異なるものですので、データに興味を持たれた方は「我が家の場合はどうか」を考えるきっかけにしてみてください。
1. 4割が「年金では日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答
J-FREC 金融経済教育推進機構が公表した「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」より、年金に対する考え方を見ていきましょう。
- 日常生活費程度もまかなうのが難しい:39.1%
- ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる:52.8%
- 年金でさほど不自由なく暮らせる:8.1%
日常生活費程度はまかなえると回答したのは約半分で、約4割は「日常生活費程度もまかなうのが難しい」としています。
同じように考え、老後資金の準備を進めている現役世代の方も少なくないでしょう。
では、今のシニア世代の貯蓄はどのようになっているのでしょうか。同資料をもとに、60歳代・70歳代世帯の貯蓄額を見ていきます。