2. 2025年度は2.7%増額に。老齢年金生活者支援給付金の《給付基準額》はいくら?

年金生活者支援給付金は、物価変動を考慮して年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年度分については、2024年の物価変動率に基づいて2.7%の引き上げが公表され、月額5450円となりました。

実際の支給額は、この基準額をもとに、保険料納付済期間などに応じて次のように計算されます。

2.1 老齢年金生活者支援給付金の給付額の計算方法

  • ①保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5310円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
  • ②保険料免除期間に基づく額(月額) = 1万1333円 × 保険料免除期間 / 被保険者月数480月

上記、①と②の合計額が実際に支給される金額です。

2025年度の場合、ひと月最大5450円、年額にすると最大6万5400円を、年金に上乗せして受け取ることができます。

2.2 「6月に支給される、4月・5月分」の給付金から増額

近年しばしば実施される、国の「住民税非課税世帯への給付金」などのような一時的な支援とは異なり、支給要件を満たす限り継続的に受け取れる支援です。

支給対象となった人にはお知らせを兼ねた請求書が届きます。受け取った場合はしっかり受給し、年金生活の支えとして活用しましょう。

なお、年金生活者支援給付金は、公的年金支給日に年金に上乗せして支給されます。また、改定後の給付金額は、6月に支給される「4・5月分」の給付金から適用されます。

次では、今のシニア世代がどれほどの年金額を受け取れているか、最新版の厚生労働省資料をもとに整理していきます。