日銀は、24日に開いた金融政策決定会合で、追加利上げを決定。政策金利は0.25%→0.5%程度に引き上げとなります。
ゼロ金利解除以降、少しずつ「金利のある世界」を実感し始めている人もいるでしょう。さらなる金利上昇を期待し、「金利」を狙った金融商品を検討している人もいるかもしれません。
中でも、金利が変動するタイプの個人向け国債は、金利上昇に伴って受け取れる利子が増えるという特徴があるため、資産形成の手段として気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「個人向け国債《変動》」について、その概要やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
1. 個人向け国債とは
「債券」とは、企業や団体が銀行などから資金を借り入れたときに発行される借用証書のことを指します。その中でも国が発行する債券のことを「国債」と言います。
なお、「国債を購入する」=「国に一定期間お金を投資する」です。投資することにより定期的に利子を受け取り、満期時には元本の返済を受けることができます。
また、「個人向け国債」とは、個人の方に購入しやすいように工夫された国債となっています。主な特徴は次のとおり。
- 金利は「変動10年」、「固定5年」、「固定3年」の3タイプ
- 1万円から購入することが可能
- 一定期間が経過すれば請求に応じ国が買い取る「中途換金制度」がある
「変動10年」は、半年毎に適用する利率が変わる「変動金利」を採用した10年満期の個人向け国債、「固定5年」は、発行時に設定された利率が満期まで変わらない「固定金利」を採用した5年満期の個人向け国債、「固定3年」は、「固定5年」の3年満期バージョンとなっています。