4. 【60歳代をどう過ごすか】貯蓄や年金、生活費など総合的に考えよう
今回は60歳以上の就業率と、年金や貯蓄額の平均を見てきました。
60歳代の過ごし方は人それぞれですが、年金の受給予定額と今ある貯蓄額で変わってくるところがあるでしょう。
現代は働き方も多様化していますから、情報収集をすることで自身が望む働き方を探せる可能性もあります。
ちなみにはじめの総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんでー」によれば、65歳以上の就業者を従業上の地位別にみた場合、「役員を除く雇用者」60.0%、「自営業主・家族従業者」28.4%、「会社などの役員」11.6%でした。
そのうち役員を除く雇用者を雇用形態別にみると、パート・アルバイトが52.7%と最も高くなっています。
また、主な産業別の65歳以上の就業者の割合をみると、農業・林業が52.9%、不動産業・物品賃貸業が26.6%、サービス業(他に分類されないもの)が22.7%、生活関連サービス業・娯楽業が19.6%などとなっています。
自身で働くだけでなく、資産運用でお金に働いてもらう方法もあります。資産運用はリスクがあり、情報収集なども必要ですが、いつまで働けるかわからないことを考えると選択肢の一つになるでしょう。
新NISAを利用すれば、通常は運用益に約2割かかる税金が非課税になります。
老後資金のアプローチ方法は多様化しています。1年のはじまりのこの時期に、情報収集をしてご自身に合ったものを検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人世帯調査](2024年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんでー」
宮野 茉莉子