2. 年収約600万円で40年間勤めたときの厚生年金受給額
年収約600万円で40年間勤めた場合、受給額がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。
まず、老齢基礎年金と老齢厚生年金それぞれについて計算します。
老齢基礎年金の受給額は、前述の計算式に当てはめると次の通りです。20歳から60歳まで厚生年金に加入したものとします。
- 受給額=81万6000円✕480ヶ月/480ヶ月=81万6000円
大学生のときに保険料の納付猶予を受けて追納していない期間がある場合、受給額は上記金額より少し少なくなります。
老齢厚生年金の受給額は次の通りです。
2003年4月以降に厚生年金に加入したものとします。また、平均標準報酬額は50万円(=年収600万円÷12ヶ月)と仮定して概算します。
- 受給額=50万円✕5.481/1000✕480ヶ月=131万5440円
老齢基礎年金と老齢厚生年金を合計すると、受給額は213万1440円(月額約17万8000円)です。
65歳以上の受給権者の平均受給額と比較すると、受給額は高めと言えます。「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、現シニアの平均受給額は次の通りです。
2.1 厚生年金(老齢厚生年金)の平均受給額
〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金の金額を含む