理想の老後生活を実現するためには、やはりお金が大切です。

多くの世帯にとって、老後生活を支えるメインの柱となるのは公的年金でしょう。一方で「年金だけで老後生活を乗り切れるのか?」という疑問の声も。

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2024」では、二人以上世帯のうち70歳代の30.6%が「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。

また年金ではゆとりがないと考える世帯が「不安を感じる理由」は「物価上昇で支出が増えると見込んでいるから」が62.8%と最多です。

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

出所:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

モノやサービスの価格高騰は、シニアの日常生活にも確実に影響を与えていることが分かります。働き盛りの現役世代は、長寿時代への備えをより丁寧に進めていく必要があるでしょう。

今回は、今のシニア世代が老齢年金をどの程度受け取れているか、最新の年金額例のデータを整理してお伝えしたあと、70歳代世帯の貯蓄事情を見ていきたいと思います。