先日、2月14日(金)は2025年最初の公的年金支給日でした。公的年金は偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)が支給日となります。2カ月分がまとめて振り込まれるため、使い過ぎてしまわないよう丁寧に家計管理を行う必要があります。

老後生活を支える大きな柱となるであろう公的年金。将来自分がどれくらいの年金を受け取れるか把握できていない人は少なくないでしょう。

そこで今回は、現シニア世代の平均年金月額をご紹介していきます。また、公的年金から引かれる税金や保険料などについても詳しく解説していきます。

1. 公的年金(厚生年金・国民年金)から天引きされるお金とは?

年金には「額面」と「実際に受け取れる金額(手取り額)」があり、これらの金額には差が生じやすいです。

まずは、年金から差し引かれる4つのお金について詳しく見ていきましょう。

1.1 1.介護保険料(社会保険料)

介護保険料は、40歳から64歳までは健康保険料に含まれていたため、支払いをあまり意識していなかった人も多かったかもしれませんが、65歳になると自分で直接支払うことになります。

年金が年間18万円以上の場合、介護保険料は年金から自動的に引き落とされますが、年金が18万円未満の場合や、繰り下げ受給を選んでいる場合には、普通徴収となり、口座振替や納付書などで支払うことになります。

なお、介護保険料は一生支払い続ける必要があり、介護が必要になっても支払いは止まることはありません。

1.2 2.国民健康保険料や後期高齢者医療制度の保険料(社会保険料)

国民健康保険や75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度の保険料も、年金から直接引き落とされます。

ただし、「介護保険料が特別徴収されている」などの条件によっては、普通徴収(納付書や口座振替)が適用されることもあります。

その場合、介護保険料と同様に、納付書や口座振替などを通じて支払うことになります。