3. iDeCoのデメリット

iDeCoには、老後資金を準備するうえでさまざまなメリットがあることがわかりましたが、一方で気を付けたいデメリットもあります。

3.1 原則として60歳まで引き出せない

iDeCoは、原則として60歳になるまで資産(掛金とその運用益)を引き出せません。というのも、そもそもiDeCoは老後資産を形成するための制度であるからこそ、税制優遇措置が取られているためです。

なお、iDeCoに加入してから10年未満の場合は、60歳から受取開始ができません。60歳から受け取れるのは加入期間が10年以上の方で、10年未満の方は加入期間に応じて受給開始年齢が段階的に繰下げられます。

3.2 運用によって資産が減る可能性がある

iDeCoで運用する資産には投資信託や株などが含まれるため、運用成績により資産が変動します。場合によっては、老後に受け取れる金額が掛金総額を下回ってしまう(元本割れリスク)可能性があります。

iDeCoでは、定期預金や保険などの元本保証の金融商品で運用することも可能ですが、資産を思うように増やしづらいというデメリットがあります。