2025年はもう少し貯蓄額を増やそうと心に決めた人もいることでしょう。
貯蓄額を増やすためには、どうしても転職をして年収を上げる、や副業をして収入の柱を増やす、など収入を増やす方向に考えてしまいがちです。ですが実は、年収と貯蓄額は比例するわけではありません。
平均年収200万円未満でも貯蓄額が500万円を超えるケースがある一方で、高収入層でも貯蓄が思うように進まない人がいるのが現実です。
では、この差を生むのは何なのでしょうか。元銀行員の筆者がこれまで多くの人と接する中で気づいた貯蓄上手な人の習慣について、今回はご紹介していきます。
どの方法もどなたでも取り入れやすい簡単な方法ですので、ぜひ今年の目標に向かっていくつか意識してみてはいかがでしょうか。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
1. 貯蓄額は年収に比例するとは限らない
「貯蓄がたくさんある人」と「そうでない人」の違いというと、多くの人が収入の差を思い浮かべるかもしれません。
しかし、貯蓄額は必ずしも収入だけに左右されるわけではありません。
2024年9月に総務省統計局が発表した「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均年収と貯蓄は以下の通りとなっています。