3. そもそも国民健康保険の加入者とは

そもそも、国民健康保険に加入するのはどのような人なのでしょうか。

日本では「国民皆保険制度」が採用されており、これにより病院の受診は原則3割の自己負担に軽減されます。

働き方や年齢に応じて、加入する健康保険は以下のように分類されます。

  • 協会けんぽ…中小企業で働く従業員
  • 組合管掌健康保険…大企業で働く従業員
  • 共済組合…公務員や私立教職員
  • 船員保険…船員
  • 後期高齢者医療制度…75歳以上(一定の障害がある方は65歳以上)のすべての人
  • 国民健康保険…上記以外の自営業やフリーランスの方など

つまり、国民健康保険は公的健康保険のうちの一つであり、会社などに勤めていない自営業者やフリーランスの方が加入します。

健康保険の内容は基本的に同じですが、協会けんぽなどにはあって国民健康保険にはないものも存在します。例えば、「出産手当金」や「傷病手当金」などがその代表例です。

国民健康保険は、会社などの健康保険に加入しない方が加入するため、高齢の方が多く加入しています。

高齢者の医療費は年々増加しており、そのため保険料の上限だけでなく、保険料自体も上昇傾向にあります。

今後も医療費の増加や高齢化社会の進展に伴い、保険料の負担が増加することが懸念されています。