2025年、新しい目標を設定した方も多いのではないでしょうか。目標を持つことで、日々を意識的に過ごし、将来への一歩を踏み出せるものです。
その目標の中に、資産形成を加えた方もいるかもしれません。20代や30代ではリタイア後の生活をイメージするのは難しいかもしれませんが、50代になると現実味を帯び、焦りを感じることもあるでしょう。
では、50代からでもリタイア後の生活資金を準備することは可能なのでしょうか。65歳からのリタイアを想定し、15年間でどの程度の資産形成ができるのかを考えてみましょう。今回は、運用利回り別にシミュレーションを行い、その結果を解説していきます。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。